カテゴリー:映画 2019年01月06日 インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア感想&評価

吸血鬼になった青年の苦悩と、耽美で退廃的な吸血鬼の世界を描く超有名作品。そういえばちゃんと観たことなかったな、と思ったので観てみましたが…。個人的には耽美さよりも、人間でも吸血鬼でも傲慢さは変わらないというのがテーマな気がします。文句なしのトムクルーズ映画でもあります。

あらすじ

舞台は18世紀アメリカ。妻を亡くした主人公の前に、美貌の吸血鬼レスタトが現れる。吸血鬼化し永遠の命を得た主人公は、レスタトと共に夜の住人となる。そして時は現代のサンフランシスコへと変わり……窓から街を見下ろせる部屋の中で、美しい姿のままの主人公がインタビュアーにその半生を語りだす。

登場人物紹介

主人公⇒ブラピ。奥さんが無くなって絶望して自棄になってたところを吸血鬼にされる。
レスタト⇒トム様。ブラピを吸血鬼にした張本人。人間を襲うの大好き。
クローディア⇒若かりし頃のキルスティン・ダンスト。ペストで独り身に。主人公とレスタトに吸血鬼にされる。
インタビュア⇒クリスチャン・スレーター。ホント聞いてるだけ。
ヨーロッパの吸血鬼⇒ヨーロッパで出会った連中。リーダー格にバンデラス。

ネタバレありの感想

物語は主人公ブラピが吸血鬼になってからの生涯を振り返るという形でお話が進みます。

【主人公が吸血鬼になった頃】
レスタトが血を吸え血を吸えとせっつくのに対して「人は襲いたくない」と悩みまくり、なんだかんだと揉める。
どうにかネズミを齧ったりしてしのぐが、これでは吸血鬼としては一人前とは言えない。
ひたすらレスタト主導でハンティングに出掛けるシーンが多いので、確かにこの辺はお耽美かも。
とりあえずトム様が吸血鬼らしくシュバッ!!と高速移動するシーンで一回笑う。なんか漫画っぽい演出ですね。

【クローディアが仲間入り】
ペストで亡くなった母親に縋りつくクローディアを見つけて、衝動的に襲うブラピ。
そのままお亡くなりにと思いきや、「似たような境遇の、分かり会える仲間がいればいいんだろ!」とクローディアをさらってきて吸血鬼にしてしまうレスタト。
ちっとも言うこと聞かない主人公に対して、一応面倒見続けてるから偉いと思うわ…。
クローディアは二人の子供みたいな立場になって、そりゃもう猫っ可愛がりされます。


【反逆のクローディア】

吸血鬼としての才能ばっちりで、人を襲いまくるクローディア。めっちゃ好き勝手します。
いつの間にか時代はアメリカ合衆国が建国されて、蒸気機関の時代へ。この時点で数十年は確実に経っていますね。
そしてクローディアはいつまでも成長しない自分の姿にいらだち、2人を責めます。
「どうして私をこんなモンスターにしたの!」みたいな。というか今さら~!?
そしてなぜかクローディアはレスタトを憎み、主人公は許します。(本当は納得してないけど)
レスタトに「仲直り」のフリをして、吸血鬼の御法度である既に亡くなった人間を「寝ている」とだまして血を吸わせる…。恐ろしい子…。引っかかるトム様もトム様である。
かくしてトム様を倒そうとしたクローディア&唆されてクローディアに加担する主人公。いいように使われてますなぁ~。


【ヨーロッパへ】

レスタトを倒しつつもその復活に怯えつつ、2人はヨーロッパへ。
レスタトを吸血鬼にした元凶がパリ出身らしいので、その辺いきゃお仲間いるだろ!と単純な理由です。
主人公にとって「俺は何のために吸血鬼として存在するのか…」みたいな自分探しの旅なんですね、これ。
そしてパリで劇場を拠点にしている吸血鬼連中に出会います。
ここでもリーダー格のバンデラスに気に入られる主人公。モテモテやな。

【クローディアがまたゴネだす】
バンデラスと仲良くなりそうな主人公に嫉妬したのか、またブチブチ文句を言いだすクローディア。
「私も人生の相棒を作るんだから!」と勝手にその辺の女性を吸血鬼化。
そして未だに自分が吸血鬼化された事で主人公を責め続けるクローディア。
おまえ、いつまでそれ言うねん…。

【吸血鬼連中との確執】
主人公2人がレスタトを倒したのは、お仲間を大事にする吸血鬼にとって掟破りだったことが発覚。
あんまり何も考えてなくてとりあえず血の気をみたいだけっぽい吸血鬼連中に狙われるクローディア。
主人公が助けようとしますが、こればっかりは多勢に無勢でどうにもならず。バンデラスも手出しできず。使えねぇな!
日の光を浴びる牢屋に入れられ、強制召天させられたクローディア。道連れにされた前述の女性が一番可哀想である。
ブチ切れた主人公がバンデラス以外の吸血鬼に火をつけてぶった切り、ヨーロッパ編終了。
日の光といい、火といい、真っ二つといい、意外と吸血鬼が弱い。


【そして現代へ】

現代になって改めてアメリカをふらふらしている主人公。
実は気になって探したらレスタトが復活していました。廃屋の中でグールみたいな姿が痛々しい。すっかり弱ってます。
どうでもよくなった主人公はそれっきりレスタトとは縁を切ります。
ここで冒頭のインタビュアーとの出会いにつながり…襲われそうになって車で逃げだすインタビュアー。
そこへなぜか颯爽とレスタト登場!
インタビュアーに襲い掛かってパワーを取り戻し、ルンルン気分でドライブを楽しむ現代の吸血鬼でした…ちゃんちゃん♪

まとめ

管理人の評価:★★★★☆(星4つ)

とにかく主人公が悩みまくる感じ。
むしろレスタトが吸血鬼らしい傲慢さでよろしい。
とりあえずトム様復活劇が格好良すぎる。
トム様の偉大さを再確認できる作品でした。
DVDのジャケが主人公のブラピじゃなくてなんでトム様なんだろうと思っていましたが、観て納得。
これトム様が一番カッコいい映画だもんね!

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