「溺愛貴族の許嫁」妃川 螢/金 ひかる
      う~んそれにしてもこっぱずかしいタイトル!
      いつにもまして溺愛ものが読みたい気分だったんだよ!悪いか!

      主な内容&感想(若干ネタバレ注意)

      あらすじは、祖父たちが冗談交じりで決めた許嫁同士だと発覚した、外国人の攻と恋に落ちる受のはなし。
      やっぱこういう設定って、溺愛ものだと安心感があるわ・・・。
      ・日本人で元獣医だけど、日本の動物飼育環境に心折れてドイツへ旅行に
      ・小さい頃に会っているはずだけど、ある事件のせいで受はその記憶が無い
      ・攻は受の事を覚えていて、好意を抱いている
      この辺がキーポイントかな。

      問答無用のセレブ攻
      この作家さんの他の作品もちょこちょこ読んだことあるけど、セレブ攻得意だよな~。
      今回の攻はドイツ人で、元伯爵&欧州でも有名な実業家・・・どんだけや。
      街の人たちからも慕われるスーパー攻様だぜ。
      住んでる所とか城だぜ城。周囲にはしかも森。まじどんだけ。
      現実逃避したいときって、頭空っぽにしてこういうファンタジックな設定のBL読むと癒されるよね・・・自分だけかな?

      攻に甘やかされつつ、動物との交流で元気を取り戻す
      高い志で獣医になったものの、商業的な業界に嫌気がさして退職した受。
      ドイツのきちんと飼育されている動物たちを見て、段々本来の自分に戻っていく感じ。
      もともとこの旅行も、
      攻が爺さんたちの遺した書類を見つけて「あの子はどうしてるのかな」って招待状だしー⇒息子が心配な受父が「気分転換しておいで」って送り出しー
      ってのが発端なんだよ。
      というか攻様、動物保護施設団体の理事もやってるとか抜かりないな!

      欧州最高!欧州万歳!
      ファンタジックな貴族的社交界ネタは皆無だけど、広いお城の中で猫と戯れたり、ビシッと躾された犬たちをモフモフしまくるよ!
      あと女中の作る菓子に妙に力が入ってたり!街にショッピングに行って花束プレゼントされたり!(ひぃぃいいいいってこっちが赤面するわ・・・)
      とにかく甘々ででろでろー。受愛されてるぅ・・・。
      受も受で、ドイツはこんなに制度がシッカリしてる!なんて素晴らしい!みたいな感じ。
      まぁ若干欧州賛美しすぎて、日本卑下しすぎじゃね?とは思うけど・・・。
      日本のペット・動物業界が腐ってるのは本当なんだろうけど、ドイツやヨーロッパだって良いことばかりじゃないぞ~。酷い目にあってる動物だって皆無じゃないだろうし。
      こちとら日本育ちの日本住まいだから、あんまりダメダメ言われると悲しいぜ・・・。
      この辺は作者さんが欧州の制度に深く共感して、どうしても書きたかったんだろうなー。ホント何度も出てくる描写だし。
      BLのくせにちょっと考えさせられてしまったではないか。

      珍しく誤字発見
      出た、ひっさびさの「役不足」。
      これなんでこんなにみんな間違うんだろうね。ネットじゃ散々指摘されてきてる奴なのに。
      別に言いたいことは伝わるからこれくらいどうでもいいけど、一瞬ふっと現実に戻されて若干悲しかったw
      というかBL小説で誤字ってるの自体ひさびさ。小説の校正さんって大変じゃのー。

      総合評価

      ガチファンタジーじゃなくて、現代お貴族系セレブとの甘々恋愛ものって感じ。
      本気で疲れてて現実逃避したいなら現代ものじゃない方がいいかもねー。
      ただまぁ、現代ってことで色々考えちゃうような問題も描写されてるけど、安定して読める作家さん。
      攻も受第一主義で、NOT俺様の押せ押せタイプじゃないし。
      あとひたすら金ひかる先生の絵が好き。この人の絵は本当に安心させられるわ~。なんだろうね、あの素朴な感じ。
      おかげでセレブものなのに、変にキラキラしすぎなくて大変良かった。